PTC 開発部門では、Windchill Solution の各リリースに対し、一定期間のサポートを行っています。サポート期間の終了後、そのリリースに見つかったエラーは、後のリリースで修正されます。新しいリリースに関する最新情報は、PTC 製品カレンダーでご覧いただけます。
多くの場合、同一サーバー上で同じ Windchill Solution の 2 つの同時インスタンスを実行いただけます。PTC はこのセクションで説明されている条件で、そのような環境における Windchill Solution の機能をサポートしております。
複数の Windchill インスタンスサーバーの実際の設定のインストール、コンフィギュレーション、トラブルシューティングは、お客様の責任の元で行ってください。PTC は、同一サーバー上で複数の Windchill インスタンスを同時に実行するすべてのサードパーティ製品のコンフィギュレーションをテストおよびドキュメント化しておりません。アプリケーションの複数のインスタンスを同一サーバー上で実行可能であるかまたは対応しているかどうかを判断するのは、各サードパーティベンダーの責任です。
PTC テクニカルサポートは、各 Windchill インスタンスが独自の Web サーバーとサーブレットエンジンを使用するよう構成されている単一サーバーコンフィギュレーションのみに対応し、このような複数の Windchill Solution に関連する問題のサポートは提供しておりません。そのような場合、PTC テクニカルサポートは、問題が Windchill Solution の単一のインスタンスで発生することを確認するため、いずれかの Windchill Solution インスタンス (およびその Web サーバーとサーブレットエンジン) をシャットダウンするよう要求させていただくことがございます。いずれかの Windchill Solution インスタンス (および関連する Web サーバーとサーブレットエンジン) をシャットダウンすることで問題が発生しなくなった場合、PTC テクニカルサポートはその問題のトラブルシューティングを行いません。このとき、サードパーティ製品のコンフィギュレーションで問題が発生していると思われる場合、PTC はそのような問題のすべての原因を特定することはできません。お客様ご自身で特定のサードパーティ製品の問題を特定し、ベンダーと協力してソリューションを調べる必要があります。
注:
Windchill Solution の CD-ROM には、デモ用にデフォルトのデータローダーが含まれています。このツールは、サポートさせていただけます。
Windchill Solution アドミニストレータは、データをロードするために、デフォルトのデータローダーを修正または独自のデータローダーを作成する場合がありますほかのカスタム化と同様に、Windchill Solution API にのみサポートが適用されます。
Windchill Customization の実行や Java でのワークフロータスクの開発には、十分な Java プラグラミングのご経験が必要です。Customization のサポートは、Windchill Customizer's Guide に記載されているサポートされる API の使用に限定されます。サポートされない API がサポートの対象となるかどうかは、PTC の判断に委ねられます。
テクニカルサポートエンジニアがお客様のためにJavaコードの開発をしたり、Java コードそのもののデバッグやトラブルシューティングをするといったサポートは実行されておりません。
インフォメーションモデラー (IM) を使用して Windchill Solution をカスタム化し、次の作業を実行できます。
ビジネスオブジェクトを作成して、特定のお客様やアプリケーションのドメインエンティティを表します。サービスを使用して、システム内のサーバー側のビジネスロジックを追加または変更します。この 2 つのカスタム化は Windchill Solution のビジネスレイヤー (中間層) にあります。したがって、お客様は Rational Rose 内でカスタム化をモデル化する必要があります。テクニカルサポートは、これらのタスクへの基本的な支援をさせていただいております。
Windchill Solution のカスタム化を実行する際は、Windchill Customizer's Guide および Windchill Application Developer's Guide に記載されているガイドラインに従ってください。このガイドラインで明記されているカスタム化の枠組みと設計パターンに添うことで、将来の Windchill Solution のリリースのサポートと互換性が可能になります。ただし、適切な開発ルールが守られない場合には、当テクニカルサポートからのサポートが実施されないことをご了承ください。
場合により、テクニカルサポートにコードを提出していただく必要があります。その際には、すべてのカスタム化のコードではなく、インフォメーションモデラーに関する個別の問題を示すサンプルを送っていただく必要があります。大規模なコードサンプル (数百行におよぶもの) のトラブルシューティングやデバッグ処理は、当テクニカルサポートではお受けできませんことをご了承ください。
カスタムレポートと SQL クエリを作成して Windchill システム内のオブジェクトに関する情報を検索することができます。テクニカルサポートは、特定のレポートの作成または形式に関する一般的なガイダンスを提供できますが、実際のレポート作成はレポート作成者で行います。レポートやクエリの多くは、作成に Windchill データモデルと SQL に関する知識が必要です。この件についてテクニカルサポートで提供させていただけるのは、限られたガイダンスのみです。テクニカルサポートでは、レポートのフレームワークに関する SPR を詳細にサポートします。表示されたエラーがレポートのフレームワーク自体の問題によるものと思われる場合は、テクニカルサポートまでご連絡ください。PTC からは、簡単なレポートを作成して問題が出るかどうかを試し、当該エラーや不正な結果を再現していただくようお願いする場合があります。