Creo Simulation の主な機能
Creo Simulation は、シミュレーションの基本機能に加えて拡張機能を組み合わせることで、有限要素解析や熱解析、振動解析、疲労解析など、ニーズに応じて柔軟にカスタマイズすることができます。設計段階から性能検証を強化し、信頼性の高い製品開発を支援します。
有限要素解析(FEA):
部品やアセンブリに荷重を与えた際の応答を有限要素法で解析し、設計性能を事前に評価
静解析:
応力・ひずみ・変位を算出し、設計段階で強度や安全性を確認するための基本解析機能
有限要素モデリングの理想化:
ソリッド、シェル、ビーム、ばね、溶接部などの理想化要素による効率的なモデル化
自動メッシュ生成:
ジオメトリ変更時にメッシュを自動的に更新し、解析効率と精度を維持
結果の表示とレポート作成:
コンター図や断面表示、アニメーションによる可視化と標準フォーマットでの出力
固有値解析と座屈解析:
固有振動数モードや座屈荷重を求め、共振や構造不安定を防止する設計検証
定常熱伝導解析:
定常状態での温度分布を解析し、材料や構造に及ぼす熱影響を把握
接触解析:
部品同士の接触や摩擦を解析し、組立状態での応力伝達や挙動を把握
高度な有限要素理想化:
積層材シェルや非線形ばね、破壊力学など高度な理想化手法による解析
非線形解析と大変形:
弾塑性や超弾性材料の挙動を解析し、時間依存や大変形を伴う設計を検証
動解析とプリストレス解析:
周波数応答やランダム応答を解析し、事前応力を考慮した構造挙動を評価
非定常熱伝導解析と非線形熱解析:
時間依存の温度変化や非線形材料特性を考慮した熱解析
メカニズムダイナミクス:
機構の動的挙動を解析し、MDO結果や内力を構造解析へ転送して評価
公差解析:
製造公差が組立や性能に与える影響を評価し、品質と生産性を確保
モールド充填解析:
成形時の樹脂流動を解析し、充填不良の発生を予測して改善策を検討
疲労解析:
繰り返し荷重下での寿命を予測し、長期耐久性と品質保証を支援
ヒューマンファクター解析:
操作性や人間工学を解析し、使いやすさや安全性を設計段階で検証
エンジニアリングノート:
Mathcadワークシートを直接Creoモデルに組み込み、設計根拠を一元管理
ビヘイビアモデリング:
ジオメトリやパラメータの関係を定義し、意図通りに動作する設計を実現
設計の最適化:
設計変数を探索して目標を満たす構造を導き、軽量化と強度確保を両立
ジェネレーティブデザイン:
設計条件を入力するだけでAIが自動的に最適構造を生成し、複数案を比較検討可能
リアルタイムシミュレーション機能:Creo Simulation Live / Creo Ansys Simulation
設計エンジニアのためのシミュレーション(Creo Simulation Live)
Creo Simulation Live を利用することで、設計中に構造解析、固有値解析、熱解析、流体解析をリアルタイムに実行できます。荷重による応力や変位、共振リスク、温度分布や流体の挙動まで即座に確認でき、設計プロセスに解析を組み込むことで効率的に検討や修正を行うことができます。
Creo 解析担当者のためのシミュレーション(Creo Ansys Simulation)
Creo Ansys Simulation を使用すると、非線形要素や複雑な境界条件を含む高度な解析に対応できます。構造の詳細評価、動的応答やランダム振動、定常・非定常熱解析、CFD による流体解析まで幅広く実施でき、製品の信頼性や耐久性を高精度に検証することができます。