ブログ クラウドCAD「 Creo」、「Creo+」 の特徴や導入メリットを解説

クラウドCAD「 Creo」、「Creo+」 の特徴や導入メリットを解説

2025年4月27日 Creo お問い合わせ 無償試用版はこちら

ビジネスデベロップメント
ディレクター

1998 年 PTC ジャパンに入社。アプリケーションエンジニアからテクニカルマーケティング、また Pro/ENGINEER Wildfire(現 Creo)の開発にも従事。入社以来、現在も CAD 関連で活動し、新製品/新バージョンの紹介や、主に設計に対して新しい提案活動を行っている。

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今回は、クラウド CAD「Creo+」の機能やメリットについて詳しく説明します。
記事の最後で Creo のお客様導入事例もご紹介しておりますので、ご興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
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SaaS型アプリケーションのメリット

オフィスツールや営業支援ツールなど、SaaS (Software as a Service) 型のアプリケーションが市場にあふれ身近なものになっています。皆さんも日常的に使用する機会が増えSaaS のメリットを実感しているのではないでしょうか。SaaS 型アプリケーションは場所や端末を選ばず柔軟に運用することができます。作業の効率化や遠隔地とのコラボレーション、アプリケーション管理や端末を含めた所有コストの削減など、多くのメリットが挙げられます。
以前は、セキュリティに対する懸念を持つ企業も多くありました。しかし最先端のセキュリティ対策を維持することを考えると、クラウド上にある SaaS 型アプリケーションの方が安全だという意見も増えています。使用中のアプリケーションでセキュリティホールが発見された場合でも、個々のマシンごとにプログラム更新等を行う必要がなく瞬時にアップデートできることは SaaS 型アプリケーションの大きな強みです。


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クラウド CAD「Creo+」で実現する次世代設計

PTC はSaaS 型アプリケーションのプラットフォーム「Atlas」を基盤に、さまざまなアプリケーションをクラウド化しています。PTC の PLM ツール「Windchill」の SaaS 版である「Windchill+(ウィンチルプラス)」もすでにリリースされています。海外では、NASA などが 3 拠点をつなぐ用途で活用しています。

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2023 年 5 月には、 Creo の SaaS 版である「 Creo+(クリオプラス)」が登場しました。Creo+ は現行の Creo と同じ機能を搭載しており、既存データも変換せずそのまま読み込んで使用できます。Creo+ へ移行しても、機能やデータが使えなくなることは全くありません。さらに、Creo の全機能にプラスして SaaS ならではのコラボレーション機能とユーザー/ライセンス管理機能が追加されており、設計現場の効率化を実現できます。

クラウド CADならではの機能

リアルコラボレーション機能

 リアルコラボレーション機能では、同じモデルを複数人で同時に編集することができます。オーナーがクラウド上でセッションを開始し、メンバーと共有することで共同編集ができるようになります。また、編集内容はすべて記録され、リアルタイムですべての共有メンバーに反映されます。作業のすべてが記録されているため、過去の編集履歴を簡単に確認することができます。
さらに、色々な案を検討できる「ブランチ機能」も備えています。複数のブランチを作成して共有メンバー間で比較し、良い案はメインのブランチに統合できます。クラウド上のモデルであるためデータの持ち出しを防ぎつつ、サプライヤーとの深いコラボレーションも実現できます。

Creo+のリアルタイムコラボレーション機能を説明した動画を下記しますので、こちらもご参照ください。(右下の設定ボタンをクリックし、Subtitles/ CCで Japaneseを選択すると日本語字幕を設定することができます)



ユーザー/ライセンス管理

CAD 管理者は、各個人や部署へのライセンス割り当てを考えたあと、個々のマシンにそれを設定する必要がありました。Creo+ のライセンス管理はとても簡単なため、従来よりも柔軟かつスピーディーな管理が可能です。
クラウド上の PTC ポータルからグループを作成し、そのグループに対してユーザーを割り当てるだけで完了します。
また従来の Creo では各端末にインストールする必要がありましたが、SaaS 版では自動でインストールされます。この際ユーザーが属しているグループに必要なものだけをインストールするため、短時間で作業が完了します。
Creo+ は個々の状況に適したライセンシングが可能です。基本ライセンスは、使用者個人に対するユーザーライセンスですが、オプションライセンスとして共有ライセンスやフローティングにも対応しています。さらに個人にライセンスが割り当てられることにより、そのユーザーの使用状況やライセンスの状況などを把握できるようになります。将来的には、そのユーザーに適したメニューやヘルプの表示などAI によるサポートも検討しています。

Creo+のユーザー/ライセンス管理機能を説明した動画を下記しますので、こちらもご参照ください。(右下の設定ボタンをクリックし、Subtitles/ CCで Japaneseを選択すると日本語字幕を設定することができます)


 


今後の「Creo+」進化とクラウド CAD の展望

Creo+ は3 カ月毎の定期アップデートにより常に最新の機能を使うことができます。新機能はアップデートの 4 週間前から確認できるため、導入前にしっかり準備することが可能です。
今後はCreo ユーザーが利用する PLM ツール「Windchill」との互換性を維持しつつ、Windchill の SaaS 版「Windchill+」との連携を強化します。なお別の PDM を使用されている場合でも引き続き使用可能ですが、互換性は各ユーザーにてご確認ください。
Creo11 までは、従来のオンプレミス版の機能を クラウド CAD「Creo+」に反映させてきました。今後は、Creo+ ユーザーへ先に最新機能を提供することになります。Creo+ は従来の Creo と同じ機能を持ちながら、完全に上位互換を確保しているので安心して移行できます。設計の柔軟性の向上や CAD 管理工数の低減、総所有コストの低減を検討されている方は、ぜひこちらへお問い合わせください。

Creo のメリットや機能を紹介する資料はこちらからご覧いただけます。



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【導入事例】

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ご参考

 

芸林 盾

ビジネスデベロップメント
ディレクター

1998 年 PTC ジャパンに入社。アプリケーションエンジニアからテクニカルマーケティング、また Pro/ENGINEER Wildfire(現 Creo)の開発にも従事。入社以来、現在も CAD 関連で活動し、新製品/新バージョンの紹介や、主に設計に対して新しい提案活動を行っている。

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