KEPServerEX: 産業用オートメーションのための単一のデータソース

KEPServerEX は接続性に関する課題を解決します。リアルタイムの産業データへの安全で信頼性の高いアクセスを提供するため、現場の作業員から経営陣まで、あらゆるチームが適切な意思決定を下すことができます。

KEPServerEX とは

KEPServerEX は、産業用オートメーションデータの単一ソースをすべてのアプリケーションに提供し、業界をリードする接続プラットフォームです。ユーザーは、1 つの直感的なユーザーインターフェースで多様なオートメーション機器やソフトウェアアプリケーションを接続、管理、監視、制御できます。KEPServerEX は、OPC(自動化業界における相互運用の標準)と IT 中心の通信プロトコル(SNMP、ODBC、Web サービスなど)を活用して、単一の産業データソースをユーザーに提供します。

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KEPServerEX: ビジネスにおける価値の詳細

KEPServerEX は、現在の企業が求める接続性、ユーザビリティ、パフォーマンスを提供します。
製造現場から IT 部門、幹部レベルまで、幅広い関係者に競争力向上のメリットを提供します。

 

安全性

高度なアプリケーションセキュリティ機能でサイトのセキュリティ要件に対応。ネットワークトポロジー間で、SSL と TLS を介して高度なメッセージングセキュリティを実現。

信頼性

産業用オートメーション接続のエキスパートによって構築された KEPServerEX コードベースは信頼性が高く、世界中の 75,000 以上のサイトで導入されています。

拡張性

拡張性に優れた統合アーキテクチャーにより、ドライバーを組み合わせて、単一サーバーで複数のプロトコルを使用する柔軟性を提供します。


単一の UI から産業用コネクティビティを活用できることの価値

KEPServerEX は、工場の制御システムから企業の情報システムまで、
異なる種類のデバイスやアプリケーションを接続します。

ここでは、現場から管理部門まで、企業全体のデバイスとアプリケーションを接続することで
対応可能な各種ユースケースについて詳しくご説明します。

接続性
アクセス性
集約
セキュリティ
診断機能
可視化

接続性

幅広いドライバーをサポートしており、さまざまな業種の最新のデバイスや旧式のデバイス、また多様な有線および無線ネットワーク媒体に対応できます。さらに、データベース、カスタムソフトウェアアプリケーション、ほかの OPC サーバーへの接続も可能です。

アクセス性

OPC、専用プロトコル、IT プロトコルを介して、クライアントアプリケーション(MES、SCADA など)や IoT/ビッグデータ分析ソフトウェアのデータにアクセスできます。石油・ガス業界の一般的な形式で流量測定値をエクスポートすることも可能です。

集約

すべての情報に 1 カ所からアクセスできるようにすることで、接続されたアプリケーションの設定を簡素化します。これにより、個別接続のために複数の異なるソリューションを購入、運用、トラブルシューティング、保守する必要がなくなります。

セキュリティ

サーバー、データソース、データ値へのユーザーアクセスの管理、読み取り/書き込みアクセスの制御、クライアントアプリケーションへの接続と接続解除、安全なデータトンネルの設定などを行うことができます。

診断機能

デバイスとアプリケーションの通信を分離してトラブルシューティングを実施できます。OPC イベントのリアルタイムおよび履歴ビューのための OPC 診断と、サーバーと任意のデバイス間でやり取りされるプロトコルフレームをキャプチャするための通信診断を提供します。

可視化

産業システム間でデータを共有し可視性を向上させることで、品質、コンプライアンス、スピード、効率などの主要なビジネス指標にプラスの影響を与えることができます。

KEPServerEX: 現在のコネクティッド・インダストリアルエンタープライズのためのテクノロジー

すべてのアプリケーションのための産業用オートメーションデータの単一ソースである KEPServerEX は、アクセス性、集約、最適化、接続性、セキュリティ、診断を実現する重要な技術的機能を備えています。ここでは、KEPServerEX のエンタープライズ対応と IoT 対応を実現する最新機能と機能拡張についてご説明します。

  • アプリケーションの継続性: OPC クライアントアプリの接続を維持

    KEPServerEX 接続プラットフォームは、業界標準、独自の技術、および以下を含むネイティブクライアントインターフェースなど増加し続けるサポート対象のリストを通じて、クライアントアプリケーションへの同時アクセスを実現します。

    • DDE Native Interface
    • FastDDE/SuiteLink ネイティブクライアントインターフェース:
    • iFIX ネイティブクライアントインターフェース
    • MQTT
    • ODBC
    • OPC Alarms and Events (AE)
    • OPC Data Access (DA)
    • OPC Historical Data Access (HDA)
    • OPC Unified Architecture (UA)
    • REST
    • SNMP
    • Splunk
    • シンクライアントターミナルサーバー
  • リモート管理および構成

    Configuration API により、Web クライアント、HTTP をサポートする SCADA ソフトウェア、IoT プラットフォームなど、REST ベースの API を利用するサードパーティのクライアントアプリケーションを経由して、プログラムの変更をリモートから KEPServerEX 構成に適用できます。最小限のプログラミングで、あらゆるプロジェクトをリモートで変更し、テンプレートを使用してさまざまなデバイス間で作成と命名を標準化します。すべての変更は瞬時に反映されます。Configuration API は、大規模かつ常に変化するプロジェクトを抱えるユーザーに便利です。

    Configuration API は、複数のアクションを単一のトランザクションにバンドルし、主なタスクをプログラムで実行して、KEPServerEX のパフォーマンスを簡単に最適化するために必要となる、以下のような機能を提供します。

     

    • プログラムによるオブジェクト管理: チャネル、デバイス、タグなど、サーバー内の Create、Read、Update、Delete (CRUD) オブジェクトにプログラムによる変更を適用します。
    • プロジェクト作成の簡素化: プロジェクトファイルをプログラムによって構築するか、マップされたファイルディレクトリからすべてのプロジェクトを読み込みます。
    • バッチタスク: 単一のトランザクションで子階層を伴う 1 つのオブジェクトを作成したり、複数のオブジェクトを作成したりできます。
    • プログラムによるアクセス: プログラムによってイベントログへのアクセス、ドライバーの設定、ユーザーと権限を監視します。
    • 設定のセキュリティ: 役割別に変更を制限することで、プロジェクト設定を保護します。


    Configuration API のサンプルコードをダウンロードして、詳細をご確認ください。

  • ローカライズ: グローバルツールとしての位置づけ

    主要な Kepware ドライバーと KEPServerEX の中核コンポーネントは、日本語、ドイツ語、中国語(簡体字)にローカライズされています。これにより、日本語、ドイツ語、中国語を母国語とするユーザーは、確信をもって KEPServerEX の設定、監視、トラブルシューティングを行うことができます。

    言語の選択は簡単であるため、ユーザーはいつでも言語設定を変更できます。日本語、ドイツ語、中国語(簡体字)のローカライズ版は、デフォルトでインストールされます。

     

    • ドライバー: Allen-Bradley、MODBUS、三菱、オムロン、シーメンスなどの製品向けのドライバーがローカライズされています。
    • インターフェース: ドライバー以外でローカライズされているアイテムは、管理パネル、構成ユーティリティ、接続共有などです。詳細については、以下のリストを確認してください。
    • サポート: ヘルプドキュメント、イベントログ、インストールサポートがローカライズされています。ドライバー以外のローカライズの一覧は以下でご確認ください。

     


  • 信頼性の高いアクセスを実現する、メディアレベルの冗長化の確立

    メディアレベルの冗長化は、1 台のデバイス、または 2 台のデバイスのペアに対する冗長接続を確立します。

    Media Level Redundancy for KEPServerEX は、冗長化を迅速かつ簡単に確立し、重要な設備との通信の信頼性を確保します。障害発生時には、サービスの中断なく、重複デバイスや冗長システムが処理を引き継ぐため、データの損失を防ぎ、稼働時間を最大化し、産業データの可用性の向上を実現します。サポートされる冗長化は次のとおりです。

     

    • 通信パスの冗長化: 通信パスの冗長化により、複数のネットワークパスで重要なデバイスと通信できるようになります。
    • デバイスペアの冗長化: 2 台のデバイスを冗長ユニットとして構成できます。
    • 二重冗長化オプション: 冗長化のタイプを組み合わせることで、各オプションの単一障害点を排除できます。

     


  • 安全かつ確実な OPC トンネリング

    Kepware の OPC トンネリングソリューションは、クライアント/サーバーアーキテクチャーを使用して、ファイアウォールを介した安全で信頼性の高いリアルタイムデータトンネリングをインターネット、WAN、または LAN で実現します。Microsoft の COM および DCOM 技術への依存を排除することで、複数のデバイス、データソース、アプリケーション間での容易なリモート通信を可能にします。

    OPC トンネリングの主なメリットは次のとおりです。

    • 容易に設定: KEPServerEX の OPC トンネリングは、DCOM よりも容易な設定と構成を提供
    • ファイアウォールに対応: ファイアウォールを通過して簡単にトンネリングし、必要なデータを OPC 間で共有
    • 幅広い互換性: さまざまなクライアントインターフェースとデバイスに対応する KEPServerEX の堅牢なポートフォリオ
    • セキュリティ: 256 ビットの AES メッセージ署名および暗号化を使用した安全で信頼性の高いデータ転送
    • 拡張性: マルチスレッドアーキテクチャと非ブロック非同期メッセージングにより、パフォーマンス、拡張性、信頼性を確保

  • Security Policies の管理

    OPC データとプロジェクトのセキュリティを合理化します。KEPServerEX Security Policies により、管理者はユーザーの役割に応じて、セキュリティアクセス許可を個々のオブジェクト(チャネル、デバイス、タグなど)に割り当てることができます。これをサーバーのユーザーマネージャーとともに使用することで、ユーザーグループ、ユーザー、およびデフォルトのセキュリティ設定の管理が可能になります。Security Policies は KEPServerEX に含まれているため、追加購入は不要です。このツールにより、次のことが可能になります。

    • 動的タグアドレス指定の許可と拒否
    • セキュリティポリシーをユーザーグループごとに設定
    • 以下のユーザーグループアクセスカテゴリをサポート:
      • 動的アドレス指定
      • I/O タグ
      • システムタグ
      • 内部タグ
      • 参照
    • 次のユーザーグループ権限をサポート:
      • 読み取り
      • 書き込み
      • ブラウズ
    • アドバンストプラグインインターフェースのフォントスタイル階層およびカラースキームにより、過去の変更点を確認、検索
    • 現在のアクセスカテゴリに関する権限をユーザーグループ間でコピー
    • 現在のアクセスカテゴリの権限をユーザーグループ間で移動

  • KEPServerEX 向けの ThingWorx Native Interface

    ThingWorx Native Interface は、KEPServerEX が提供する産業データを、最小限の設定で ThingWorx に直接提供できます。KEPServerEX のすべてのデータは、ThingWorx Composer ですぐに閲覧できるため、ユーザーは接続されたすべてのモノのタグを簡単に管理、データの可視化と分析、他のシステムでイベントの開始などを実行できます。

    ThingWorx Native Interface はわずか 10 分で導入でき、さまざまな業界で IoT アプリケーションの価値実現までにかかる時間を大幅に短縮します。

    KEPServerEX 向けの ThingWorx ネイティブインターフェースの主なメリットは次のとおりです。

    • リモートのプロジェクト読み込み: ユーザーは、KEPServerEX プロジェクトをリモートから簡単に展開できます。そして同時に、ネットワーク設定を編集し、KEPServerEX インスタンスを 1 つの ThingWorx インターフェースから設定して管理できます。

    • ストアアンドフォワード: ユーザーは、通信が切断された場合や接続が安定しない場合でも、KEPServerEX と ThingWorx の間でデータをシームレスに転送できます。

    • プロキシのサポート: ユーザーは KEPServerEX を ThingWorx にプロキシ経由で接続し、クラウドやワイドエリアネットワーク (WAN) に接続する際に推奨されるネットワークとセキュリティのベストプラクティスを実践できます。

KEPServerEX のお客様事例

KEPServerEX は、接続性の課題を解決するために必要なツールを企業に提供します。工場の制御システムからエンタープライズ IT まで、異なる種類の産業システムやデバイスを一元化された自動化データソースに接続します。これらのソリューションが企業をどのように支援しているか、各業種のお客様事例でご確認ください。

Teel Plastics 社

Teel 社は、PTC のモノのインターネット (IoT) ソリューションを導入して作業現場のプロセスを自動化することで、製造における人為的ミスを削減しました。

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HIROTEC 社

Hirotec 社は、Kepware の産業データに支えられた IoT プロジェクトに取り組むことで、リアクティブなメンテナンスの削減とダウンタイムの最小化を実現しました。

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Faurecia 社

大手自動車機器サプライヤーである Faurecia 社は、34 カ国に及ぶ 330 の拠点で新しいトレーサビリティ要件に直面し、Kepware のソリューションを利用して企業全体のオペレーションを標準化しました。

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ABB 社

電力と自動化のリーディングカンパニーである Abb 社は、数千に及ぶ油井現場全体で KEPServerEX を統合し、拡張性を向上させました。

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Brembo 社

Brembo 社は KEPServerEX を利用して、多様なプロセスデータソースを統合し、工場のオペレーションに関する有用な情報を得ました。

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Rowan 社

掘削請負サービスの世界的なプロバイダーである Rowan 社は、データに関する包括的な取り組みとして Kepware を導入。わずか 6 カ月で、陸上と海上の拠点間での安全なデータ転送、リアルタイムの監視や診断などを実現しました。

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KEPServerEX 接続プラットフォーム

KEPServerEX は、接続性に関する一般的な課題を解決します。リアルタイムの産業データへの安全で信頼性の高いアクセスを提供するため、現場スタッフから経営陣まで、すべての関係者が的確に意思決定できます。KEPServerEX 接続プラットフォームのこのような機能を 2 分のビデオにまとめましたのでご確認ください。

KEPServerEX 接続プラットフォームは、効率化された産業用コネクティビティソリューションによってオペレーションを刷新し、現代の企業を変革します。その詳細をご確認ください。

KEPServerEX に関してよくあるご質問 (FAQ)

KEPServerEX 製品に関する不明点については、以下のよくあるご質問 (FAQ) をご確認ください。

  • KEPServerEX の導入コストはどの程度ですか。

    KEPServerEX をご購入いただく場合、必ず購入しなければならない品目や決められたコストはありません。KEPServerEX はセットで販売するのではなく、ご希望の通信を確立するために必要なドライバーとアドバンストプラグインをお選びいただくため、ご要望に応じて価格は異なります。

  • 販売されている KEPServerEX 製品にはデバイス/タグの制限がありますか。

    販売している KEPServerEX 製品の多くに制限はありません。ただし、いくつかの製品の販売価格は、デバイスまたはタグの数に応じて階層化されています。該当する製品については、PTC までお気軽にお問い合わせください。

  • KEPServerEX 製品のライセンス期間はどのくらいですか。

    日本では、PTC から直接ご購入いただけるのはサブスクリプションとなっていますので、ライセンス期間は 1 年となります。

  • KEPServerEX のサポートとメンテナンスは必要ですか。

    1 年目はサポートおよびメンテナンス契約が必須です。ただし、テクニカルサポートチームへの問い合わせを継続でき、最新の KEPServerEX 接続プラットフォームにアップグレードできる(通常は年に 2 回)ため、延長を強くお勧めします。

  • 必要な KEPServerEX ライセンスの数をどのように判断できますか?

    KEPServerEX 製品はサーバーごとに 1 ライセンスとなっており、各サーバーごとにライセンスが必要です。たとえば、Allen-Bradley Suite を 2 台のサーバーで使用する場合、Allen-Bradley Suite 製品のライセンスを 2 つ購入する必要があります(KEPServerEX のインスタンス 1 台につき 1 ライセンス)。

  • Kepware および KEPServerEX にサブスクリプションプランはありますか?

    はい。現在 PTC Kepware 製品をご利用になっているお客様も、接続性に向けた取り組みをこれから始めるお客様も、サブスクリプションプランをご利用いただけます。次のような特典が含まれます。

    • シームレスなアップグレードとメンテナンスおよびセキュリティアップデート
    • 管理対象のライセンス環境を 1 種類にすることで、IT と管理の負担を最小限に抑えることが可能です。
    • サポートとメンテナンスがバンドルされるため、製品の対応状況を心配する必要がない
    • 必要に応じてライセンスを拡大または縮小できるなど、インストール環境全体で長期的に価格面のメリットを得られる

    サブスクリプションプランを利用することで、現在または将来の Kepware 実装環境により大きなメリットがもたらされます。Kepware サブスクリプションバリューチェーンガイドで詳細をご確認ください。

KEPServerEX デモのダウンロード

KEPServerEX で接続性を変革

無料試用版をダウンロードして、KEPServerEX が企業にもたらすメリットを実感してください。本デモソフトウェアは製品版と同様の機能を備えており、2 時間の実行時間制限付きでご使用いただけます。チャネル、デバイス、タグの数に関する制限もありません。追加のテストや実証実験が必要な場合は、無料試用期間の延長について PTC までお問い合わせください。

私は、私の個人情報が PTC のプライバシーポリシーに従って処理され、PTC の製品や関連サービスのプロモーションのために、PTC Inc. の子会社または PTC パートナーネットワークのメンバーと共有される可能性があることを了承します。


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