米PTC(本社:米国マサチューセッツ州、社長兼CEO:ジェームス・E・ヘプルマン、NASDAQ:PTC、以下PTC/日本法人:PTCジャパン株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭)は、本日、市場をリードするインダストリアルIoTプラットフォーム ThingWorx®の最新版がリリースされることを発表しました。ThingWorx 9.0は、企業のバリューチェーン全体にわたるインダストリアルIoT展開を加速するように設計され、ソリューションの開発、実装、カスタマイズ、に寄与する新機能や拡張機能を提供します。
ThingWorx は、製造業におけるデジタル トランスフォーメーション(DX)のユースケースを中心とする初めてのプラットフォームです。ThingWorxの、リリース当初より、ディスクリート型製造業、プロセス製造業等の数千社におよぶ製造企業は、ThingWorx を利用して、業務プロセスの最適化、生産活動の改善、フィールド サービス提供の改革等の様々な取り組みを推進してきました。ThingWorx は、インダストリアルIoT ソリューションを企業全体に展開する上で中心となるプラットフォームであり、世界各国の企業競争に優位性を生み出し、コスト削減につなげます。
ThingWorx 9.0では、いくつかの主要開発領域が進化され、様々な新機能が提供されています。
拡張性と可用性の向上
インダストリアルIoTが企業のデジタル トランスフォーメーション(DX)の取り組みの中心となっていることから、ThingWorx 9.0ではプラットフォームの水平方向の拡張性と可用性を大幅に向上させる、新たに最適化されたクラスター構成を導入します。この改善により、ThingWorx は膨大な数のデバイスへの対応、高度なデータ処理要件のマネジメント、より多くのアプリケーション・ユーザのサポートが可能になります。また、クラスター構成により、極めて重要な状況下でも高可用性を維持する必要がある重要なオペレーション、システム、サービス、設備に対応するThingWorx がさらに強化されることになります。
アプリケーション開発、ソリューション開発の加速
ThingWorx 9.0では、優れた高速アプリケーション開発ツールでもある本プラットフォームをさらに拡張し、組み合わせることでソリューションを開発する様々な機能ブロックの提供を開始します。機能ブロックには、コネクター、ドメインモデル、ビジネスロジック、UI 要素の構成がすでに定義されており、状況監視、デジタル作業指示、製造ジョブオーダー管理等の最も価値の高いインダストリアル IoTユースケースの導入を簡素化します。
OPC UAを使用したデータモデルをマイクロソフトとともに開示
PTCとマイクロソフトは、インダストリアルIoTにおけるオープン性と相互運用性を推進するというビジョンを共有しており、産業用相互運用性標準であるOPC UAをサポートしています。ThingWorx 9.0では、マイクロソフトがOPC Foundationに貢献したOPC UA Publisher、OPC UA Twin、OPC UA Global Discovery Server等のOPC UAコンポーネントとのシームレスな連携を実現し、エッジからクラウドまでインテリジェンスと豊富なデータを提供することが可能です。OPC UAは、コネクティビティ ソリューションであるThingWorx Kepware®やMicrosoft AzureとThingWorxとの連携を支援し、データモデルが自動的に標準化されることでソリューション開発の簡素化を実現します。
アナリティクスの進化
ThingWorx 9.0では、強化された予測型アナリティクススコアリングの機能がエッジ側に導入され、データ伝送コストと遅延を低減し、設備パフォーマンスの予測精度を向上させることができます。この機能により、ThingWorx Analytics™ ソリューションからのデータを活用して、より優れた意思決定の実現、オペレーションプロセスの最適化、予定外停止の低減が可能になるため、ThingWorxを全社的に導入している企業では重要になります。
Solution Central を利用したThingWorx の展開
ThingWorx 9.0 では、Solution Central™ の機能強化により、企業全体のインダストリアルIoT の展開を簡素化します。管理者は、ThingWorx ソリューションの展開、ThingWorx 環境の管理、開発チームのコラボレーションを可能にする、より幅広いセルフサービス機能を利用することが可能になります。Solution CentralはThingWorx 8.5で導入されて以来、ThingWorxを企業全体に展開しつつある数百におよぶThingWorxの顧客やパートナーに利用されています。
PTC インダストリアルIoT担当ゼネラルマネージャのジョー・バイロン(Joe Biron)は次のように述べています。
「ThingWorx 9.0 のリリースは、PTC のインダストリアルIoT 戦略が大きく前進したことを意味します。拡張性、ソリューション開発、OPC UA サポート、アナリティクス強化へのさらなる投資は、顧客がインダストリアル IoT を全社的に展開していく上で非常に重要です。企業がイノベーションを推進し、COVID-19が生み出したリモートでの監視、制御、サービス等の課題に対応する新たな方法を模索する中、これらの機能強化は特に重要な時期に実現したと言えます。」
ThingWorx は、顧客に幅広く採用され、成功を収めていることに加え、市場調査会社からは一貫して有数のインダストリアルIoT プラットフォームであるとの高い評価を受けています。アナリストは、ThingWorx のプラットフォームとしての進化、ロックウェル・オートメーションやマイクロソフトとの戦略的提携を引き続き高く評価しています。
ThingWorx 9.0 は今夏リリースの予定です。予定されているウェブキャスト「What’s New in ThingWorx 9.0」への登録はこちらです。
その他のリソース
本内容は米PTCが2020年6月9日に発表した報道資料の翻訳です
PTCについて(NASDAQ: PTC)
PTCは、企業の製品とサービスの差別化、優れた運用性の向上および従業員の生産性の向上を可能にする、市場実績の高いソリューション郡を提供し、インダストリアル・イノベーションを推進します。PTCとそのパートナー・エコシステムを活用することで、製造業は現在の新技術の可能性を活かし、デジタル・イノベーションを推進できます。
PTCジャパンについて
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、IoTアプリケーション開発プラットフォーム、拡張現実(AR)オーサリングソリューションの各テクノロジー ソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群の Creo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理のWindchill、工学技術計算の設計と文書化を同時に行える Mathcad、IoTアプリケーション開発プラットフォームのThingWorx、拡張現実(AR)オーサリングソリューションのVuforia、産業用接続プラットフォームのKepwareといった革新的なソフトウェア製品と、製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。 1992年3月設立。国内4事業拠点。Webサイト:https://www.ptc.com/ja
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※PTCの社名、ThingWorx, ThingWorx Analytics, Solution Central, KepwareなどのPTC製品の名称やロゴマークは、PTC Inc.(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
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