米PTC(本社:米国マサチューセッツ州、社長兼CEO:ジェームス・E・ヘプルマン、NASDAQ:PTC、以下PTC/日本法人:PTCジャパン株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭)は、本日、同社の製品ライフサイクル管理(PLM) SaaSソリューションのブッキングが直近4四半期で倍増したことを発表しました。この拡大は、PTCの新たなサブスクリプションモデルを補完し、また、PLMを中心とする有数の独立系グローバル戦略マネジメントコンサルティング リサーチ企業であるCIMdataが最近実施したクラウドPLM調査の結果とも合致するものです。

CIMdata によると、回答した既存および見込みのクラウドPLM顧客のうち95%は24か月以内にPLMクラウドを購入する予定があり、72%は13か月以内に購入を予定していると回答しています。また、今回のクラウドPLM調査では、顧客がクラウドの利便性と経済的な優位性に高い関心を示していることもわかりました。製造業は、クラウドベースのPLMから得られるメリットととして、価値が生み出されるまでの期間の短縮、高い拡張性、管理の容易さなどを挙げています。

PTC PLM事業担当ディビジョナルゼネラルマネージャのケビン・レン(Kevin Wrenn)は次のように述べています。

「テクノロジーは変化し、顧客も進化しています。顧客企業はデジタル変革を遂げつつあり、製品をより短期間に、低コストで市場に投入したいと考えています。PLMクラウドとPTCのサブスクリプションライセンスモデルは、特にPLMクラウドの柔軟性と機能を継続的に拡張しており、目標を実現する方法の一つとして考えられています。PTCのサブスクリプションPLMクラウドソリューションは、より高度な機能、拡張性およびセキュリティを提供しています。」

PTC PLMクラウドSaaSは、主要ソリューションであるWindchill® を基盤としており、幅広い機能を提供します。また、サブスクリプションのアクティブユーザー価格モデルにより、ニーズに基づくユーザー数の拡大が可能であり、顧客が望む柔軟性も提供します。CIMdata の調査結果では主なメリットの一つとして設備投資の低減が言及されていますが、PTC PLM クラウド の活用により多くのIT費用やリソースの負担を必要とせず業務の流れを改善することができます。

RAB Lighting社設計部門担当バイスプレジデントのビンセント・グエルチオ(Vincent Guercio)氏は次のように述べています。

「PTCのPLMクラウドを選定する際に目指していたことは最新の製品情報を一元管理し、そのデータを顧客や技術サポートスタッフに効率的に提供すると同時に、IT部門への負荷を最小限に抑え、月次費用を予測できるようにしておくことでした。PTC PLMクラウドは我々が目指している方向に合致していました。」

CIMdataやPTCの顧客によると、全社的なコラボレーションは、イノベーションを推進するために必要なPLMシステムの重要な機能であると考えられています。PTC PLMクラウドSaaSソリューションは、設計、デザイン、製造、調達などの社内部門から、開発において重要な役割を担う協力会社、サプライヤー、顧客などの社外の関係者までが含まれる製品開発バリューチェーン全体にわたる製品ナレッジの安全な共有を実現することで事業の拡大を推進します。

PTCのPLMクラウドソリューションにはコラボレーションを支援するThingWorx® Navigate™ が含まれています。ThingWorx Navigateアプリケーション群は、様々な設定に対応し、全社的に展開することができます。また、拡張して他のデータ管理システムやスマートコネクティッドプロダクトからのデータを活用することも可能です。このバリューチェーン全体にわたるコラボレーションの拡大により、ベンダーとその関係者の関係強化が実現できます。 

製造業はクラウドPLMの価値を認識している一方、CIMdata のレポートは、一部の企業において導入が遅れる原因となり得るシステム連携、機能、パフォーマンス、セキュリティに関わるニーズへの対応、実際の課題について言及しています。具体的には、回答者のほぼ半数はクラウドPLMと業務システムとの連携を主な懸念事項として挙げています。PTCではPLMのバージョンアップやアップデートの実施に加え、価値が生まれるまでの期間を短縮するための付加的なクラウドマイグレーション(移行)サービス、バリュー・レディ・ディプロイメント(VRD)およびシステム連携を提供しています。

CIMdata バイスプレジデントのスタン・プリジビリンスキー(Stan Przybylinski)氏は次のように述べています。

「PLMクラウドでは、基本的なシステム連携やメンテナンスに必要となるはずの時間や費用を組織の新たな機能や効率化のために投資できることになります。PTCは全社コラボレーションやシステム連携等に関わる新たな機能を継続的に実装しており、顧客はクラウドソリューションが進化し、成熟していく過程でそのメリットを享受できることになります。」


 

関連情報

ブッキングと将来の見通しについて

PTCが使用する「ブッキング」という指標は、ある期間に発生する新規のサブスクリプションブッキングの年換算契約金額を変換係数である2で乗じ、それに永久ライセンスブッキングを加えたものです。

 

過去のブッキングの数字は、ブッキングが継続的に増加する等の将来の結果を示すものではありません。

*本内容は米PTCが2017年8月30日に発表した報道資料の翻訳です。