PTC ソリューションのまったく新しい体験の形

執筆者: Nancy White
  • 6/20/2022
  • 読み込み時間 : 3 min
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PTC の コーポレート・エクスペリエンス・センター (CXC) が、お客様やパートナー様向けに、PTC のブランドメッセージである「Digital Transforms Physical」を真に表現する、全く新しい体験の形をグローバル規模で提供し始めました。

PTC は、今年、これまでにない最先端施設「CX スタジオ」を開設しました。その目玉となる技術がエクステンデッド・リアリティ (xR) LED 没入型ビデオウォールと、PTC と視聴者が直接やり取りするための双方向通信を実現する Creo で設計した特注のモバイルロボットです。

このスタジオでは、最先端の技術を使用して、お客様に合わせた没入型のインタラクティブな体験を通して、PTC ソリューションの活用方法をさまざまな形でデモンストレーションし、紹介しています。直接来場してもバーチャルでも、訪問者をアッと驚かせるようにデザインされています。

ここでは、新しく改善されたソリューションのメリットをいくつかご紹介します。

新しい CX スタジオにより、場所を問わずお客様と連携できます。新しい CX スタジオにより、場所を問わずお客様と連携できます。グローバル企業として、国や時間帯を越えてすべてのステークホルダーにアプローチすることは困難です。xR 技術を使用することで、PTC のリーダーやエバンジェリストをドイツの工場や上海のオフィスなど、あらゆる場所に送り届けることができます。事実上、お客様が必要としている場所であればどこにいてもかまいません。

私たちはオンデマンドのコンテンツライブラリを構築しています。さまざまな業界、業種、部門に多くのお客様を有するソフトウェア企業として、これまではリアルの世界の訪問者に対して深く幅広いストーリーを表現することが困難でしたが、この最先端施設により、コンテンツをバーチャルの世界で提供することが可能になり、ニーズや興味の範囲が異なるさまざまな訪問者に対して、オンデマンドで製品のデモンストレーションを提供できるようになりました。

私たちはインタラクティブなバーチャル体験をお届けします。ソーシャルの世界で広がる「メタバース」というコンセプトの登場もあり、適切な技術やアプローチにより、バーチャル体験での関わり方や連携の度合いが大きく広がることが明らかになりつつあります。CXC では、PowerPoint のスライドや動画を超え、現在の課題をさらにリアルに表現し、状況に応じたソリューションのデモンストレーションを 3D の世界で提示できます。

コーポレート・エクスペリエンス担当ディレクターの Tom Sullivan は「私たちは、お客様が見たこともないような、インパクトがあり、包括的で、カスタマイズされたバーチャル体験を、グローバル規模で提供することを目指しています。」と話しています。

それでは、PTC がどのようにしてこの新しいエクスペリエンスを提供しているのか、そして CXC の訪問者が何を期待できるのか見ていきましょう。


CX スタジオで活用する xR 技術

CXC は、PTC のソリューションを、お客様の事業所、工場、現場でどのように活用できるかを展示するショーケースとなっています。お客様の実際の製品やその体験を組み合わせて、PTC が提供するデジタル技術の効果を実現します。

物理的な製品を持たないソフトウェア企業として、これらのデモは、PTC のデジタル技術が物理的な世界をどのように変革するかを示しています。しかし、お客様の製品を設置し、汎用的な形で幅広い訪問者に対応できるような単一のデモンストレーションでは、さまざまな状況には対応できず、カスタマイズ性にも問題があります。

そこで登場するのがエクステンデッド・リアリティ (xR) です。この技術を活用することで、お客様が PTC ソリューションを現実世界でどのように利用できるか、さまざまな形で示すことが可能になります。


xR 技術とはどのようなものか

「エクステンデッド・リアリティ (xR) は、フィジカル(現実)の世界とデジタルの世界を組み合わせてまったく新しい没入型環境を作り出す技術で、現存する、または想像上のどのような場所やアイテムでもバーチャルに作り出すことが可能で、現実世界の要素は人と組み合わせることも可能」と Sullivan は言います。

企業のイベントからテレビ番組や映画の製作まで、xR 技術は、さまざまな業界で利用されるようになっています。この技術の最も有名な使用例は「マンダロリアン」 (The Mandalorian) シリーズで、俳優がまったく新しい世界に入り込み、別の惑星に存在するように感じられる xR ビデオウォールを活用して撮影されました。

PTC や CX スタジオでは、xR 技術を導入したことで同様のことが可能になり、実際の製品、プロセス、場所でデジタルソリューションが活用されていることを表現できるようになりました。

「プレゼンターは、お客様の職場等、PTC の製品やサービスの情報を提供するためのバーチャル環境に移動できます。この環境では、製品をあらゆる角度から効果的に紹介しし、必要に応じて PTC のソフトウェアを詳細にわたって説明できます」と Sullivan はさらに説明します。

どのような体験ができるか、ビデオをご覧ください。


ご覧のとおり、PTC チームは工場、研究所、火星など、事実上どのような場所からでもプレゼンテーションが可能です。しかし、多くの場合、どこでもいいというわけではなく、視聴者にとって最も関係の深い場所でなければなりません。最新の 3D フォトグラメトリー技術を使用して、お客様の実際の場所から物体をスキャンし、xR で使用します。その結果、状況に合わせたストーリーに基づき、PTC が提供する定量的な価値についての会話を進めることができます。


強固なつながりとインパクトのある会話

xR 技術を CX スタジオで駆使することで、PTC はより洗練された伝え方で、一度に多くのお客様に新しい体験をしていただくことができ、より会話ベースで世界中の個人またはグループとつながりを持てるようになります。

後者のケースに対応するため、訪問者との関係を中心とする体験を開発することが非常に重要でした。そこでチームは、xR スタジオを補完し、対面での対話を可能にするモバイルロボットスタンドをカスタム設計・製造する道を選びました。

このロボットスタンドは、CX スタジオの用途や目的に合わせて開発されたもので、バーチャル参加者の目となり耳となるものです。カメラの上下にデュアルモニターが設置されており、プレゼンターは会話の相手の顔を見て声を聞きながら話すことができます。アイコンタクトをとりながら、同時にプレゼンテーションの内容も確認できます。

このロボットスタンドはスタジオに設置されているシステムと連携するよう設計されており、xR ビデオウォールの特定のコンテンツとそれに付随する照明システムの構成に合わせてロボットの位置を自由に設定できます。これにより、プレゼンターは、会話の流れに応じて話題を変えたり、適切なコンテンツをリアルタイムで表示させたりすることができます。


最後に

CX スタジオは、新たなデジタルエンゲージメント戦略で中心的な役割果たします。ここ 2 年でバーチャルのやり取りが一般的になり、PTC はグローバル企業として、場所を問わず、新しい、魅力的な方法でお客様とやり取りできるようになりました。この CX スタジオと新たなバーチャル体験は 2022 年 3 月時点ですでに運用が開始されています。CXC チームは、最先端技術とインタラクティブな体験を通じて、アッと言わせるような体験をご提供すべく、皆さんをお待ちしています。


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執筆者について

Nancy White

Nancy White is the content marketing manager for the Corporate Brand team at PTC. A journalist turned content marketer, she has a diverse writing background—from Fortune 500 companies to community newspapers—that spans more than a decade.