ThingWorx Foundation 評価版のインストール方法

執筆者: 豊福 泰斗
  • 5/18/2020
  • 読み込み時間 : 15 min
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ThingWorx は PTC が提供している IoT アプリケーション開発プラットフォームであり、Web ベースの IoT アプリケーションを開発できる。
ThingWorx はライセンス製品なので使用する際には PTC との契約が必要となるが、契約前に使い勝手の確認や検証を行いたいユーザーのために ThingWorx Developer Portal から 90 日間の無料トライアル版を取得できる。
今回はこちらの無料トライアル版のインストール方法と ThingWorx へのアクセス方法について紹介する。

今回紹介するのは ThingWorx Foundation と呼ばれる ThingWorx のベースモジュールで、IoT アプリケーションの開発はこの製品で行う。これ以外にも ThingWorx Analytics や ThingWorx Kepware Server なども ThingWorx Developer Portal から無料トライアル版を取得できるので、興味ある方はそれらもお試しいただきたい。

まず、インストールする環境について説明する。
ThingWorx Foundation のインストール先の OS としてサポートされているのは、以下のものである(2020 年 3 月現在)。

  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7.5 または 7.6
  • Ubuntu 16.04 LTS, 18.04 LTS

 ※いずれも 64 ビット版のみ

また、ThingWorx Foundation をインストールには Oracle Java Development Kit(以下JDK)が必要となる。
ThingWorx Foundation 8.5.0 で動作が確認されている JDK のバージョンは下記となる(2020 年 3 月現在)。

  • Java SE Development Kit 8, Update 141 以上, 1.8.0_141-bxx (64-bit)

 ※ 今回は Update 181 を使用して説明する。

今回は無料トライアル版を気軽使ってみることを目的とし、クライアント OS である Windows 10 Pro にインストールした際の情報を使用して紹介していく。本番環境として使用する場合は、上記のサポート対象 OS の使用をお勧めする。
また、この無料トライアル版はライセンス版と同じ環境にインストールすることが出来ないため、本番環境とは別の環境を使用することをお勧めする。

ThingWorx Foundation のインストールの大まかな流れは下記となる。

  1. JDK のインストール
  2. ThingWorx Foundation 試用版のインストール
  3. インストールした ThingWorx Foundation にブラウザでアクセス

以下、それぞれの流れについてステップバイステップで説明する。

1. JDK のインストール
jdk-8u181-windows-x64.exe を実行し、ウィザードに従って進めていく。
インストールオプションとインストール先は特に競合が発生しなければデフォルトで進める。

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インストールウィザードの中で Java のインストールも実行されるが、こちらも特にインストール先を変更しない場合はそのまま進める。
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完了したら「閉じる」ボタンを押して終了する。

環境変数の JAVA_HOME および Path を設定し、下図のようにパスが通るようにしておく。
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2. ThingWorx Foundation 試用版のインストール
ThingWorxFoundationH2Trial-8.5.0-x64.exe を実行し、ウィザードに従って進めていく。

最初にインストールの概要として以下のことが説明されている。
  • Apache Tomcat 9.0.22 がインストールされる
  • ThingWorx Foundation H2 Trial 8.5.0-b12 がインストールされる
  • 試用版では下記の制限がある
    » ユーザー数は 10 まで
    » Thing 数(アセット数)は 150 まで
    » 90 日間限定

なお、ThingWorx Foundation H2 Trial 8.5.0-b12 にある H2 とは Java プラットフォームで動作する DB のことである。ThingWorx の設定情報や機器から送られてくるデータなどはこの DB に保存される。製品版の ThingWorx Foundation では PostgreSQL や Microsoft SQL Server などの DB も選択することが出来る。
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続いて License Agreement が表示されるので、「 I accept the agreement 」にチェックを入れ、次に進む。
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インストール先も特に変更の必要が無ければ、そのまま次に進む。
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次に表示されるのは、インストールした ThingWorx Foundation にログインする際の Administrator アカウントのパスワードとなる。
英字、数字、記号 (!@#$%_) を組み合わせた 14 文字以上 128 文字以下の任意のパスワードを設定する。
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ThingWorx Foundation のプロパティを設定する。
ここでもインストール先の OS でポートの競合などが起きていなければ、そのまま次に進む。
ポートを変更した際にはブラウザでアクセスする際に設定したポートを使用してアクセスする。
今回は SSL の設定は行わない。SSL を設定する場合は証明書などを用意する必要がある。
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ここまで入力してきたインストール内容が表示される。
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インストールを開始する準備が出来たので、「 Next 」ボタンを押すことでインストールが開始される。
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インストールが成功すると「 Success! 」と表示され、インストールのサマリが表示される。「 Finish 」ボタンを押してインストールは終了となる。
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3. インストールした ThingWorx Foundation にブラウザでアクセス
ブラウザを起動し、下記の URL にアクセスする。
http://localhost:8080/Thingworx

ThingWorx Foundation のインストール手順の中で「 Local Port for ThingWorx Foundation 」のポート番号を変更している場合には、上記の URL のポート番号を変更したポート番号に変えてアクセスする。

アクセスするとユーザー名とパスワードの入力を求められるので、下記の情報を入力してログインする。
ユーザー名: Administrator
パスワード: ThingWorx Foundation のインストール手順で設定したパスワード
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初回アクセス時には PTC CUSTOMER AGREEMENT が表示されるので、「 I Accept 」ボタンを押す。
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以上が ThingWorx Foundation の無料トライアル版のインストールの流れと、インストールしたThingWorx Foundation へのアクセス方法である。

ThingWorx Developer Portal には IoT アプリケーション作成のチュートリアルも用意されているので、インストールした環境を使用して、是非アプリケーションの開発を体験していただきたい。

ThingWorx Developer Portal

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執筆者について

豊福 泰斗

製品技術事業部 プラットフォーム技術本部
プリンシパル・テクニカル・スペシャリスト

アプリケーションビジネス20年、プリセールス業11年、IoT歴4年。
PTCには2018年4月に入社し、IoT / AR製品のプリセールスを担当。
主にプロモーション、パートナー様のビジネスのサポートを担当。

ThingWorx Foundation 評価版のインストール方法
ThingWorx を使用するためにはライセンス契約が必要だが、当社の ThingWorx Developer Portal サイトから 90 日間の無料トライアル版を取得できる。この無料トライアル版のインストール方法を紹介する。