CEO に聞く:パラメトリック モデリングでのリアルタイム シミュレーション

PTC は LiveWorx でシミュレーション ソフトウェアの大企業、ANSYS との重要なパートナーシップを発表しました。今後 2 年間で、PTC は多数の ANSYS テクノロジーを自社のソフトウェアに統合する予定です。そして、その第一号が Creo Simulation Live です。

Creo Simulation Live では、3D 設計を行いながらリアルタイムに解析評価を確認できます。モデルから重量を多少そぎ落とさなければならない場合や穴を少しだけ端に寄せたい場合など、寸法変更と解析結果の関係をその場ですぐに確認しながら作業することができます。

PTC の CEO であるジム・ヘプルマン (Jim Heppelmann) が、詳細についてお話しします。

Q:PTC と ANSYS がパートナーシップ締結を決断した理由は何ですか?

ヘプルマン:PTC も ANSYS も、数十年に及ぶテクノロジー主体のイノベーションを経験しています。ご存知のように、PTC には、製品の製造とサービスの手法に対処するテクノロジーを提供してきた 30 年の歴史があります。ANSYS は、そこに約 50 年間に及ぶエンジニアリング シミュレーション ソフトウェア開発の経験を加えてくれます。両社が力を合わせれば、製品開発プロセスを抜本的に変革できます。

Q:Creo Simulation Live とは何ですか?

ヘプルマン:Creo Simulation Live は、ANSYS Discovery Live テクノロジーを直接 Creo に統合したソリューションです。現在、モデリングとエンジニアリング シミュレーションは別々の環境で行われるのが一般的です。モデルを作成し、シミュレーションを実行してモデルを修正し、また別のシミュレーションを実行する...という作業を、求めている結果になるまで続けます。しかし、Creo Simulation Live なら、リアルタイム シミュレーションが可能になります。設計者やエンジニアにとって、これが意味するのは、物理特性や入力を変更したり、ジオメトリを編集したり、表示特性を変えたりする際に、シミュレーションの結果がライブで変化するということです。

Q:リアルタイム シミュレーションはユーザーのシステムの負担になりませんか?

ヘプルマン:よい質問ですね。従来、シミュレーション テクノロジーは多くの処理能力を必要としてきましたから。このため、完全に統合されたプロセスと 3D モデリングを同時に実行すると、中央処理装置が役に立たなくなると想像するのも無理はありません。

しかし、このソリューションでは、CPU ではなくネイティブの GPU 並行処理をベースとした革新的なソルバ テクノロジーを採用しています。つまり、このシステムではお使いのコンピュータのグラフィック カードから処理能力を得て計算を実行します。このため、コンピュータの動作速度は変わりません。

Q:リアルタイム シミュレーションとパラメトリック モデリングを組み合わせることで、製品開発にどのような違いが生まれると考えていますか?

ヘプルマン:設計エンジニアが 3D モデリングでシミュレーションを使用する手法のパラダイム シフトです。製品開発全体で下す数千もの設計に関する決断を、かつてないほど高いレベルで見通せるようになります。これによって時間とコストを全体的に削減できるだけでなく、設計者の進化も促進されます。なぜなら、設計者はモデリングに関する自らの選択が及ぼす影響をすぐに把握できるためです。

Q:これまで、シミュレーションは複雑で、高いスキルを持つアナリストに任せるのが最善でした。設計者とエンジニアが Creo Simulation Live を使用するために追加で備えるべき専門知識は何ですか?

ヘプルマン:誰でも使えます。実際、製品の設計に関与する全員が使用すべきなのです。このソリューションによって、全員がアナリストに、あるいは、少なくとも十分な情報を持った設計者になることができます。

Q:Creo はすでにシミュレーション機能をいくつか備えています。これらの ANSYS ツールを取り入れることが重要であると考えた理由は何ですか?

ヘプルマン:近年、シミュレーションが数多くのテクノロジーの進化において果たす役割は大きくなっています。3D プリント前に格子構造を追加する場合やトポロジー最適化に使用できますし、間違いなくデジタル ツインという構想の一部となっています。

格子構造のシミュレーション

シミュレーションによる格子構造 (Creo 4.0 で導入) の密度と厚みの評価。

シミュレーションは明らかに製品設計および最適化において大きな役割を果たしており、今後もそれは変わりません。PTC では、それが業界全体のすべてのエンジニアが簡単に利用できるものであるべきだと考えています。 また、性能も十分でなければなりません。こうした点を考慮したときに、ANSYS の重要性が高まります。ANSYS を利用した PTC 製品は、現在も未来も、より多くの強力なソリューションを提供するでしょう。

Q:この新機能はいつリリースされますか?

ヘプルマン:ANSYS は 2019 年に予定されている Creo 6.0 から統合されます。このリリースで、リアルタイムで構造、熱、モーダル シミュレーションを提供する Creo Simulation Live をロールアウトします。

これは始まりに過ぎません。その後も時間をかけて、ANSYS Discovery Live 全体を Creo に統合していく予定です。

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