コネクティッド MBSE と PLM ツール チェーンの価値を引き出す

執筆者: Hedley Apperly
  • 12/13/2016

システムと製品のエンジニアリング ツール データを接続することで、スマート コネクティッド プロダクトの設計、開発時に大きなメリットを得ることができます。コネクティッド ツール チェーンを利用すれば、システム モデルを製品ライフサイクル管理 (PLM) の部品構成、オプション、バリエーションの出発点として使用し、生産性と品質を高めることができます。モデルベースのシステム エンジニアリング (MBSE) PLM のトレーサビリティを確保することで、価値を拡大し、PLM 部品の変更や、システム レベルの要件または設計の変更の影響分析も可能になります。以降でこうした機能の詳細を説明します。

 

複数の部門にまたがるシステム エンジニアリングへの進化

スマート コネクティッド プロダクトの台頭により、製造企業は個別の製品だけに集中することはできなくなりました。システム全体に目を向ける必要があるのです。それが意味するのは、複数部門にまたがるシステム エンジニアリングと、システム オブ システムズの設計の最適化が欠かせないということです。

その一環として、現代のエンジニアは迅速に動いたり、より効果的にコミュニケーションをとったり、モジュール化や製品ラインを考慮して設計を行ったり、段階的な提供を行ったり、プロジェクト全体でスタッフの関与を促したりする必要があります。

こうした戦略を、次のような環境で実施する必要もあります。

  • チームの規模拡大と分散化が進んでいる
  • アジャイル手法、段階的手法によってウォーターフォールや V モデルが拡張されている
  • アクティビティベースの判定基準に代わって目標ベースの判定基準が普及している
  • 標準の定義、適用が進んでいる
  • ドキュメントベースの手法に代わってモデルベースの手法が急速に広まっている

 

MBSE と PLM の力を融合する

モデルベースのシステム エンジニアリング (MBSE) PLM を組み合わせる組織が増加しているのも、不思議ではありません。PLM では製品ライフサイクル全体を管理できます。一方の MBSE では、複雑な製品やシステムを記述するビジュアル モデルと標準ベースの表記を使用して、システム要件およびアーキテクチャを取り込んで伝達できます。簡単に言えば、MBSE PLM システム間での生産性データの送受信を利用することで、製品やプロセスの開発業務を大幅に改善できます。

 

生産性を向上

MBSE を利用すれば、システム モデルから PLM システムへの情報の流れを改善できます。要件やニースをシステム機能に組み込んだら、システム レベルの部品、バリエーション、オプションをすべて含むリンクされたシステム構成を設計できるようになります。

その後、一元化された MBSE データベースからこうしたシステム設計を非常に簡単に再利用できます。その情報を PLM システムに転送することで、コンフィギュレーション可能部品や部品表 (BOM) を作成できるほか、監査用の詳細なエクスポート ログも参照できます。これにより、2 つのシステム間で名前や用語、フレーズの一貫性が確保され、エラーが減るため、情報の再入力に伴う時間を数時間から数日分削減できます。

トレーサビリティを改善

MBSE モデルは要件や構成、バリエーションなどにリンクされているため、システムの設計や構成など、あらゆるソースの詳細を PLM システムから直接トレースすることができます。部品の変更時などに影響分析を実施し、設計が元の要件に引き続き適合しているかチェックすることも可能です。その逆に、要件が変更された際に、各部品がシステム設計に適合しているか評価することもできます。開発者やプロジェクト マネージャが、変更による製品やシステムへの影響を分析する際に、特定のアイテムをマーキングすることもできます。

トレースの管理に役立つ高度なアプリケーションを利用し、MBSE PLM をシームレスに接続できるので、開発者は PLM システム内から直接トレースを表示、削除したり、MBSE ツールで製品やシステムの詳細へのリンクを設定したりできます。

モノのインターネット時代に対応

IoT の時代に製品開発と設計関連の意思決定を下すうえでは、製品の使用データが非常に重要な役割を担います。良質な製品を生み出すためには、そのデータの一貫性を確保しながら効率的に活用することが不可欠です。要件から機能モデル、システム モデル、構造モデル、部品、部品表、オプション、バリエーションまで、ツール チェーン全体でデータをリンクさせるためには、MBSE PLM 間でのデータ転送を可能にすることが第一歩となります。




cta-footer-background-abstract-blue-speckle

モデルベースのシステム エンジニアリングシステム エンジニアリングに関する最新情報をお届けします。

アナリスト レポート、バイヤーズ ガイド、30 日間無料評価版をご利用いただけます。

Tags:
  • Windchill
  • Connected Devices
  • PLM
  • Retail and Consumer Products

執筆者について

Hedley Apperly

I am a VP of Solution Management at PTC. I have an HNC in engineering, a 1st class BSc in computing & an MA in strategic marketing. I am an author and visionary on methodologies, modeling and reuse. I am also a member of the OMG Board & OASIS OSLC Core committee. I was involved in writing Component Based Development for Enterprise Systems (1998 Cambridge University Press). I also co-authored Component Based Software Engineering; Putting the Pieces Together (1999, Addison-Wesley) and Service- and Component-based Development; Using the Select Perspective and UML (2002, Addison Wesley.)


モデルベースのシステム エンジニアリングシステム エンジニアリングに関する最新情報をお届けします。

アナリスト レポート、バイヤーズ ガイド、30 日間無料評価版をご利用いただけます。

Thank you for your interest!