ベンダー丸投げですか? IoT プロジェクト成功のカギは Excellence チームにあり

執筆者: 武田 信治
  • 12/11/2020
  • 読み込み時間 : 5min
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IoT プロジェクトに限らず、システム導入というのは手間とお金と時間がかかるものです。導入までの苦難は想像以上で、一度経験した方々はその苦しみを思い出したくもないものでしょう。
日々製造現場で IoT / AR での業務改善を提案している我々 PTC はこの問題に対する一つのソリューションを提案できます。これが正解だ、と言えるものは世の中に存在しえません。しかし限りなく成功確率が上がるものだと信じ、本ブログでお話します。

生産機器の状況をリアルタイムでモニタリングし必要な措置を現場で即時対応する、という IoT の一連のシステムは、ベンダーに設計書どおりに作ってもらい導入して運用開始、とはいきません。実際に作ったものを現場で試してもらい、改善要望をもとにブラッシュアップしていく、という作業を何度も繰り返す必要があります。ベンダーに改修を何度も依頼するには莫大なコストがかかります。また、限られた担当者のみがシステムを設計し、自社の取り組みをしっかりと理解していないベンダーがシステムを作ると、手戻りの発生や、現場では意図したように使えない場合もあります。

こういった状況の解決策として、「内製化」があります。現場のニーズに柔軟で、素早く対応する、主体性を持ち自分たちで作りたいものを作る、という考え方です。
さらに、将来の新ラインの追加や変更、新工場などの需要に対応できるように、「内製化」のスケーラビリティ、可用性を確保することを目的として、センターオブエクセレンス (CoE) と呼ばれる専門部隊を導入する会社も出てきています。

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この CoE メンバーの役割は、単に専門技術を習得して内製化の作業を実施する、またトレーニングを実施して更なるメンバーを増やすだけではなく、IoT の社内業務への適用やノウハウを蓄積しつつ、継続してその会社における成果を出すことが求められます。外部ベンダーやコンサルタントではなく、社内組織だからこそ取り組める役割です。
ヨーロッパでファクトリー IoT の成功を実現しているカールズバーグ社も Excellence チーム (CoE) の重要性を説いています。
詳細はこちらをご覧下さい。

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IoT プラットフォームをグローバルに点在する工場に展開する際、各国、各工場の担当者やユーザが各々好きなように開発していったらどうなるでしょうか。各工場で最適な IoT システムを開発したとしても、工場間のデータを俯瞰する際に不整合が発生したり、類似の機能を開発したりしてしまうかもしれません。またどこかで経験した問題への対処方法を他の工場に活かせないかもしれません。ベストプラクティスをもつメンバーがラインや工場横断で共有・適用することが、安定かつ効果的な IoT の開発・運用に繋がることになります。
PTC の ThingWorx は、こうした組織内で IoT システムを効果的に導入し、新機能、社内リソースを将来の新ラインや他工場への展開のために再分配できる IoT プラットフォームとして多くのお客様に採用されています。

さらに、PTC ではサポートプログラム “Success Plan”により、お客様の CoE 体制づくりを成功させ、終わることのない改善計画をお客様と共に継続的にサポートしていきます。

Success Planの紹介ページも併せて参照ください。
顧客の真の成功に向かって共に並走する組織、Success Managementのご紹介

進め方の例として、まずチームの新メンバーに 基礎トレーニング を受講していただき、PTC のサポートも受けながら開発を行います。現場から上がってくる改善要望に対しては、メンバー自身で実施できることは担当いただき、より Advanced な実装となる場合は PTC から新たな解決案(場合によってはその部分のみピンポイントで開発支援)を迅速にご提案します。
また新たな課題に対しては、カスタムトレーニングや、ベストプラクティスの共有をとおして、お客様の CoE チームの成長をお手伝いしながら、現場に対してスピーディなソリューションを提供していくことを実現していきます。

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IoT の開発プラットフォーム ThingWorx を使うこと自体、スクラッチで IoT のシステムを開発することに比べてリードタイムを大きく削減することができます。しかしながら、CoE のメンバーが ThingWorx を習得し、使いこなして、その開発優位性の恩恵を受けるにはある程度の期間が必要です。そこで Success Plan をご利用いただくことで、より効果的な初期導入の実現 (Fast Implementation) と IoT の価値 (Fast Value) を見出すことができる、ということです。

PTC の Customer Success Team は、お客様の IoT システムの内製化、短期間で各種内製アプリを現場に提供できる CoE 体制を築くため、日々お客様と共に活動しています。

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執筆者について

武田 信治

カスタマーサクセス事業部 IoT/AR サクセス本部
プリンシパル カスタマーサクセスマネージャ―

プログラム開発やプロジェクトリーダとしての経験を経て、「顧客の成功」のためにニーズにあったプランやソリューションの提供を行い、顧客と共に課題を解決していく活動を10年以上にわたり続けている。